再発再発半日は仕事へ、半日はリハビリへ通う日々が続いていたが、6月ごろからどうも体調が悪く、それも休みがちになった。 梅雨時という気候のせいでもあるのだろうと思っていたが、7月の検診で腫瘍が再発していることがわかった。 恐れていたことが、こんなにも早く起こってしまうとは。 11月に退院するとき、「この状態が出来るだけ長く、10年、いや5年、3年でもいいから続いてくれればいい。」と思っていたのに、1年もたたないうちに。 体調が悪かったのはそのせいだったようだ。 2002年7月、また入院。 この時も腫瘍を全摘してもらった。今までよりもさらに大きな麻痺が出てしまうのではないかと心配したが、それもなく、リハビリもとても順調に進んで、9月には退院することが出来た。 退院後も、わりと早いうちから仕事やリハビリにも通えるようになった。 年が明けた2003年2月の検診のとき。 それまで大きく体調を崩すようなこともなく、順調に過ごしていたので、「こんなに調子が良くて、この検診で何かあったらどうしようもないよね。」などと冗談を言いながら受診したのだが、思いに反して腫瘍は再発していた。 ただ、まだ腫瘍がそれほど大きくなく、放射線治療の対象となる範囲内だったので、今度は放射線治療を受けることにした。 それはガンマナイフというもので、体への負担が少なく、入院も2泊3日ですむと言うことだった。 いつも診察を受けている病院では出来ないので、紹介状を書いてもらい、予約を取って3月の半ばごろ受けた。 ただ、放射線治療は手術と違って目に見えてすぐ効果が出るものではなく、何ヶ月、何年と経過を追って最終的に再発しなければ、やっと「効果があった」といえるものなので、治療を受けてすぐには「これでもう再発しませんように」と祈るだけだった。 戻る 次へ |